ウェリナケアVoice Vol.02 対談 東急ウェリナケア旗の台 看護師 吉澤 愛 X 東急ウェリナケア旗の台 機能訓練指導員 須藤 英治

2020年3月に開業した「東急ウェリナケア旗の台」は、全70室の介護付有料老人ホームです。
クオリティの高い介護サービスと医療体制により、安心で快適な暮らしをお手伝いします。
今回は、ご入居者様の日常生活動作の維持・向上を目指す取り組みについて、機能訓練指導員と看護師にお話しいただきました。
また、機能訓練指導の成果について、ご入居者様にも感想を伺いました。

ゆとりある体制が叶える、
きめ細やかなサービス

須藤 英治/作業療法士の資格取得後、病院や介護老人保健施設での勤務を経験し、機能訓練指導員になる。2020年より「東急ウェリナケア旗の台」に勤務。

須藤:私は作業療法士の国家資格をもっており、病院や介護老人保健施設での勤務を経験した後、機能訓練指導員になりました。以前に勤務していた有料老人ホームで「東急ウェリナケア旗の台」の現・総支配人と一緒だったことからお声がけいただき、2020年に「東急ウェリナケア旗の台」に配属となりました。以来、機能訓練指導員としてご入居者様の身体機能の回復に努めています。

吉澤 愛/病院勤務の後、2020年の「東急ウェリナケア旗の台」開業当初より看護師として勤務。

吉澤:看護師として虎の門病院での勤務を経て、2020年に「東急ウェリナケア旗の台」が開業する際に着任しました。施設勤務は初めてでしたが、看護師として治療ではなく生活の場を支えたいという思いから志望しました。病院では点滴の交換など治療でしか患者様と顔を合わせる場面がありませんが、「東急ウェリナケア旗の台」では、ご入居者様に今までの生活やご趣味などについて伺ったり、関わる時間を長くもてるのがいいなと感じています。

須藤: 「東急ウェリナケア旗の台」は、他の施設と比べて勤務するスタッフの人数が多く、ゆとりある人員配置がされています。このため、ご入居者様一人ひとりと向き合い、きめこまやかなサービスを提供できると感じます。

一人ひとりの状況に合わせた
機能訓練や看護

須藤: 機能訓練については、個別指導と集団指導の2種類を実施しています。個別指導は週に2回で、ご入居者様一人ひとりの体調やご希望に合わせた30〜45分のプログラムを行います。プログラム作成にあたっては、ケアマネージャーのケアプランをベースに、ご入居者様やご家族のご希望に沿った内容を私が考案しています。集団指導については、春や秋は公園に日光浴に行ったり、夏と冬はリビングで脳トレを兼ねた体操を行います。いずれも2〜3人の少人数で、同人数のスタッフが付き添います。ご入居者様の体の状態に変化があった場合は、必ずカンファレンスを開いて、他部署のスタッフとも情報を共有することを心がけています。

吉澤: カンファレンスには私たち看護師も参加します。ご入居者様一人ひとりの状況を常に把握することが重要ですので、出勤後はまず電子カルテを確認して、ご入居者様やご家族に状況を尋ねられた時に答えられるようにしています。また、自分自身も次の担当者にしっかりと引き継げるよう、正確に記録することを心がけています。さらに全ての個室にお伺いし、今日の体調についてお声がけします。そのほかに往診の対応をしたり、外部の病院で受診される方に付き添うこともあります。

須藤: 私が心がけているのは、ご入居者様中心のサービスを提供することです。ご入居者様やご家族が何を望んでいらっしゃるのかを伺い、どのように取り組めばお役に立つのかを考えることが大切だと考えています。

吉澤: 皆さん色々な持病がおありですが、病気とうまく付き合いながら、生活の中で楽しみを見つけていただけるように関わりたいと思っています。施設に入ったからできないことが増えたということではなく、「東急ウェリナケア旗の台」に入ったからこそできることがあると思っていただけるように努めていきたいです。

外出やイベントで四季を感じ、
心地よい毎日を

須藤:ある時、口からお食事を摂ることができず点滴による栄養投与を受けている方がご入居されました。ところが、食に対する意識がとても高い方だったので、外部の医療機関と連携をとって工夫するうちに、経口摂取ができるようになったのです。それに伴い、やせていたお体にだんだん力もついて、一人での立ち上がりもできるようになりました。このようにご入居者様の状態が良くなるお姿を拝見するのは励みになります。

吉澤:看取り期といわれているような方がお元気になられたり、見守りが必要だった方が機能訓練によって自力歩行できるようになるなど、目に見えるような変化があるととても嬉しいです。

須藤:ご本人の意思が一番大切で、食べたい・歩きたいという意思のある方は良くなるケースが多いです。しかし年齢による体力低下もありますので、機能訓練においてはまずは現状維持を目標にしています。

吉澤:病院から「東急ウェリナケア旗の台」に入居される方がいらっしゃいます。ベッドに寝ている時間が多い病院と異なり、近くの公園に散歩に行ったり、スタッフと会話したりといった機会が多いことも励みになると思います。クリスマス会など季節のイベントも多いですし、お正月にはお節料理を用意させていただきます。

須藤: 桜や紅葉の季節には、社用車を使い少人数ずつ日にちを分散して出かけることもあります。先日は海浜公園に出かけ海を眺めたのですが、参加された皆様から好評でした。

ご入居者様のご希望に沿う
サービスを心がける

須藤:現在は週に2回の個別指導ができていますので、今後もこのペースで機能訓練を続けていけたらと考えています。ご入居者様それぞれのご希望をしっかりと受け止め、入居して良かったと言っていただけるように努めたいです。

吉澤:救急搬送になる前に早期発見・早期対応ができるように、看護師などチーム全体でご入居者様を診られるようにしていきたいです。個人的には、ケアマネージャーの資格を取得し、幅広い視点でご入居者様を診られるようになりたいと思っています。

ご入居者インタビューInterviews with Residents

東急ウェリナケア旗の台 / ご入居者金原 マリ子(75歳)Mariko Kanehara

[聞き役]須藤 英治
(東急ウェリナケア旗の台 / 機能訓練指導員)
吉澤 愛
(東急ウェリナケア旗の台 / 看護師)

金原様:私は2021年5月に「東急ウェリナケア旗の台」に入居しました。入居する前に脚を数カ所骨折していたため、足腰に痛みもあり、歩くときには手すりを使い、スタッフの方に手伝ってもらいながらという状況でした。それが、機能訓練を続けるうちに少しずつ足腰の痛みもなくなり、1年も経たないうちにキャスター付き歩行器を使って、施設内を一人で自由に動けるようになりました。機能訓練は、お部屋にバーを付けていただいて、歩く練習などを行いました。一生懸命取り組んだことで、こんなに動けるようになって驚いています。今では、皆さんとのお散歩をはじめ、お花見や海浜公園などの外出にも参加しています。