ウェリナケアVoice Vol.06 対談 東急ウェリナケア尾山台ケアマネジャー グループリーダー 鈴木 健右(Kensuke Suzuki)×東急ウェリナケア尾山台ケアマネジャー サブリーダー 市原 ひとみ(Hitomi Ichihara)×東急ウェリナケア尾山台営業・総務 リーダー 小野里 充広(Mitsuhiro Onozato)

2017年9月に開業した「東急ウェリナケア尾山台」は、
都心にありながら多摩川の豊かな自然を望む立地が特長です。
開業8周年を機に、ケアマネジャーと営業・総務スタッフに、これまでの歩みを振り返っていただきつつ、
介護サービスへの思いをお話しいただきました。

四季折々の風景を楽しめる、
自然豊かなロケーション

鈴木:私は2015年に東急ウェルネス㈱に入社し、2017年の「東急ウェリナケア尾山台」開業時から、ケアマネジャーのリーダーとして勤務しています。「東急ウェリナケア尾山台」は、東急ウェルネス㈱が手がける介護住宅の第1号です。当社が東急沿線の高齢者住宅で培ったノウハウを活かした、質の高い介護サービスを提供しています。

小野里:2013年に東急ウェルネス㈱に入社し、介護士として「東急ウェリナ大岡山」や「東急ウェリナ旗の台」で勤務したのち、2019年から「東急ウェリナケア尾山台」にて営業・総務のリーダーとして勤務しています。開業以来、コロナ禍などさまざまな対応が求められる中で、工夫しながらご入居者にご満足いただけるよう努めています。

市原:私は2021年に東急ウェルネス㈱に入社し、「東急ウェリナケア自由が丘」や「東急ウェリナケア旗の台」で勤務した後、今年6月に「東急ウェリナケア尾山台」に配属になりました。ご入居者のお顔とお名前、お身体の状態を覚えるところから始め、少しずつ慣れてきたところです。

小野里:「東急ウェリナケア尾山台」の素晴らしい点は、各フロアのリビングから多摩川の河川敷を望めるところです。外出が難しいご入居者にも、室内から四季折々の風景を楽しんでいただくことができます。春は満開の桜を、天気が良い日には富士山を見ることができます。

市原:「東急ウェリナケア尾山台」の周囲の景色は本当に素晴らしいですね。私自身も、通勤の際に多摩川を眺めるのが癒しのひとときになっています。

鈴木:川の近くという立地に、水害を心配する方もいらっしゃるかもしれません。「東急ウェリナケア尾山台」は、2019年の大型台風の際に1階が浸水しました。この経験をふまえ、親会社の東急㈱が大規模な改修工事を行い、浸水対策を徹底しました。今では、ご入居者やご家族に安心して過ごしていただける万全の体制が整っています。

手厚い人員配置で、
ご入居者の日々の生活をサポート

小野里:2017年の開業以来、ありがたいことにご入居者が増え続けており、現在は満室に近い状況です。私はご入居に向けたご見学の案内を担当しています。ご見学を申し込まれるのは、ご入居者のご子息・ご息女が多いですね。見学にいらっしゃった方からご入居者の状態やご希望などを聞き取り、「東急ウェリナケア尾山台」で提供するサービスについて説明させていただきます。

鈴木:その後のアセスメントでは、私たちケアマネジャーが面談でご要望や不安要素を伺い、ご入居に向けて課題を一つひとつクリアしていきます。ご入居後は、ご入居者の日々の状態を見守りながら、定期的にケアプランを見直し、より良い暮らしのためにサポートします。

小野里:見学の際によく聞かれるのは、介護や看護の体制についてです。「東急ウェリナケア尾山台」は、介護スタッフと看護師が1年365日、24時間対応しています。ご入居者の急な体調不良やケガにも切れ目なく備えていることをご説明すると、安心していただけるようです。また、東急病院を始めとする地域の医療機関との連携により、健康時から慢性・緊急時まで、継続した医療体制でご入居者をサポートしています。

鈴木:介護スタッフ・看護師については、ご入居者2人に対し、介護スタッフ・看護師1人以上が対応しています。これは、介護保険基準の3:1を上回る手厚いサービス体制です。ケアマネジャーは、ご入居者約40名に対して、私と市原の2名体制となっています。有料老人ホームのケアマネジャーの人員配置基準である「入居者100人までは常勤1人以上」に比べると、かなり手厚い人員配置となっています。
また設備の面でも、重介護度の方があおむけで入浴できる機械浴や、中介護度や軽介護度の方が入浴できる特殊浴槽を導入するなど、お一人おひとり異なる身体の状態に合わせたサービスを提供しています。

市原:充実したスタッフによるきめ細やかなサービスが、ご入居者やご家族の安心感や、「東急ウェリナ尾山台」のアットホームな雰囲気につながっているのを感じます。

小野里:ご入居の見学に来られたご家族から、親子関係についてご相談をいただくことがあります。同居による生活習慣の違いや介護の負担から生じるストレスは、ご入居後には軽減されるため、親子関係が改善し、より良い関係を築けるケースも多くあります。また適度な距離を保つことにより、ご入居者はのびのびと過ごされ、ご家族にとっての安心につながることもあります。

丁寧に耳を傾け、
一人ひとりに寄り添う
サービスを提供

小野里:きめ細やかなサービスによって、ご入居者の体調が好転するケースもありますね。最近では、92歳女性のご入居者のうつ病がよくなったケースがあります。

鈴木:そうですね。そのご入居者はうつ病の既往症のある方で、心労が重なってお食事をとれなくなり、やる気が起きないという状態でご入居されました。精神科を受診していただき、医師のアドバイスを受けながら寄り添うケアを行ったところ、ご本人がお気持ちを立て直し、お食事もとれるようになり、レクリエーション活動などにも参加していただけるようになりました。

小野里:ご入居から1カ月ほどでかなりお元気になられましたね。ご入居当初は、ご家族もとても心配されていましたが、お元気になられた様子にご安心いただきました。

鈴木:認知症の周辺症状が緩やかになるケースもあります。最近では、お一人暮らしで見当識障害が現れていた方が、入居後に症状が軽くなりました。たぶんお一人で生活する不安やプレッシャーがなくなったことや、困ったらスタッフに相談できる環境が、その方の安心につながったのではないかと思います。

市原:私は、ご入居者のお話を丁寧に伺うことを大切にしています。その方のお考えや、これまでの人生をじっくりとお聞きすることが、一人ひとりに寄り添う介護の基本になると考えています。お話を通して教えられることや学ぶことも多く、人としての力や温かさを感じる場面もあります。

鈴木:お伺いしたお話の内容をはじめ、お食事や入浴の状況などはデータ化し、スタッフで共有します。また、朝夕のミーティングで申し送りを行うことで、共有を徹底しています。

小野里:2017年の開業から8年が経ち、ご入居者の平均年齢は 88歳から90歳になりました。今では、100歳を超えてお元気なご入居者もいらっしゃいます。
今後もご入居者やご家族に安心していただけるよう、「東急ウェリナケア尾山台」らしい質の高いサービスを提供していきたいと考えています。

Profile

  • 小野里 充広の写真

    小野里 充広

    2013年に東急ウェルネス㈱に入社し、介護士として「東急ウェリナ大岡山」に着任。「東急ウェリナ旗の台」で介護士のサブリーダーを務めたのち、2019年から「東急ウェリナケア尾山台」にて営業・総務 リーダーとして勤務。

  • 市原 ひとみの写真

    市原 ひとみ

    2021年に東急ウェルネス㈱に入社し、「東急ウェリナケア自由が丘」に着任。同年「東急ウェリナケア旗の台」に異動となり、ケアマネジャー資格を取得。2025年6月より「東急ウェリナケア尾山台」にてケアマネジャー サブリーダーとして勤務。

  • 鈴木 健右の写真

    鈴木 健右

    2015年に東急ウェルネス㈱に入社し、「東急ウェリナ大岡山」に着任。2017年の「東急ウェリナケア尾山台」開業時に異動となり、立ち上げスタッフとして勤務。ケアマネジャー グループリーダーを務める。