
ショートステイの費用と期間介護保険の30日ルールと、自費のショートステイという選択肢
介護保険のショートステイは、要支援・要介護の認定を受けた方が使え、費用は介護サービス費の1〜3割に食費と滞在費を足した額です。連続して使えるのは30日までで、認定の有効期間のおおむね半分を超えないことも目安になっています。認定がないときや、30日を超えて泊まりたいときは、有料老人ホームなどが行う自費のショートステイが選択肢になります。
ショートステイとは:介護保険の2つのサービス
ショートステイ(短期入所)は、施設に短い期間泊まって、食事・入浴・排せつなどの介護や機能訓練を受けるサービスです。介護保険では、次の2つに分かれます。
| 種類 | 泊まる場所 | 受けられること |
|---|---|---|
| 短期入所生活介護 | 特別養護老人ホーム(特養)や、ショートステイ専門の事業所など | 食事・入浴・排せつなどの介護、機能訓練 |
| 短期入所療養介護 | 介護老人保健施設(老健)、介護医療院、病院など | 上に加えて、医師・看護師による医療的なケアやリハビリ |
使えるのは、要支援1〜要介護5の認定を受けた方です(要支援の方は「介護予防」のサービスになります)。利用するときは、ケアマネジャーにケアプランへ入れてもらい、事業所と契約します。
使われる目的は、ご家族の休息(レスパイト)、冠婚葬祭や出張、ご家族の入院、退院後の生活の立て直し、そして施設への入居を考える前のお試しなどです。
介護保険のショートステイの費用
1日あたりの費用は、次の合計です。
- 介護サービス費の自己負担:要介護度、施設の種類、部屋のタイプで決まる金額の1〜3割
- 食費:食べた分
- 滞在費:部屋代にあたる費用(個室か多床室かで違う)
- 日常生活費など:理美容、娯楽の材料費、送迎の加算など
東京23区にある特養併設のショートステイで、要介護3・1割負担の場合を試算すると、1日あたりは次のようになります。
| 部屋のタイプ | 介護サービス費の自己負担 | 食費 | 滞在費 | 1日の合計 |
|---|---|---|---|---|
| 多床室 | 約830円 | 1,545円 | 915円 | 約3,290円 |
| ユニット型個室 | 約940円 | 1,545円 | 2,066円 | 約4,550円 |
※ 編集部の試算です。介護サービス費は、2024年度の介護報酬(併設型・要介護3:多床室745単位、ユニット型個室847単位)に、東京23区の1単位あたりの単価11.10円をかけた額の1割。送迎などの加算と日常生活費は含みません。食費と滞在費は国の基準費用額(2026年8月から)で、実際の額は施設との契約で決まります。2泊3日なら、入所日と退所日を含む3日分がおおよその目安です。
- 多床室約3,290円
- ユニット型個室約4,550円
介護サービス費の自己負担食費滞在費
送迎などの加算や日常生活費は含みません。
2割負担なら介護サービス費の部分がおよそ2倍、3割負担ならおよそ3倍になります。
食費と滞在費は施設ごとに決められますが、国が平均的な額として示す「基準費用額」は、2026年8月から食費が1日1,545円、滞在費がユニット型個室で1日2,066円などです。所得と預貯金が一定以下の方は、区に申請して「負担限度額認定」を受けると、食費と滞在費が軽くなります。介護サービス費の自己負担は、高額介護サービス費の対象にもなります。
医療費控除では、短期入所療養介護の自己負担は対象になります。短期入所生活介護は、同じ月のケアプランに訪問看護などの医療系サービスが入っている場合に対象です。対象になる金額は、事業所の領収証で確かめてください。
出典:厚生労働省「介護保険最新情報 Vol.1506」(2026年5月29日)、世田谷区「介護保険負担限度額認定」のページ
期間の決まり:連続30日と、認定期間の半分
介護保険のショートステイには、日数について2つの決まりがあります。
- 連続して使えるのは30日まで:連続して30日を超えた日からは、介護保険の対象になりません。31日目以降は全額が自己負担です。日数は、入所した日と退所した日の両方を数えます
- 認定の有効期間のおおむね半分まで:ケアマネジャーがケアプランを作るときの目安で、たとえば有効期間が6か月(180日)なら、おおむね90日です。心身の状況などから特に必要と認められる場合は、この目安を超えることもあります
このほか、ケアプランでは認定の有効期間のおおむね半分までが目安です。日数は入所した日と退所した日の両方を数えます。
30日を超えて泊まる必要があるときは、31日目を自費にして、次の日から再び介護保険で利用する方法がとられることもあります。ただし、上の「おおむね半分」の目安もあるため、日数の組み方はケアマネジャーと相談してください。
出典:平成12年厚生省告示第19号(短期入所生活介護費の算定)、指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準 第13条第21号、大田区「介護保険のサービスの種類」
もうひとつ、ショートステイは月ごとの利用の上限(区分支給限度基準額)の中で、訪問介護やデイサービスと合わせて使います。ほかのサービスを多く使っている月は、ショートステイに使える日数が少なくなります。
介護保険のショートステイが使いにくいとき

介護保険のショートステイは費用を抑えられる一方で、次のような場面では使いにくいことがあります。
- 介護認定を受けていない、または申請中。認定がないと、介護保険のショートステイは使えません
- 30日を超えて泊まりたい。ご家族の長い入院や出張、自宅の改修の間など
- 希望の日に空きがない。連休や年末年始は、早くから予約が埋まることがあります
- 入居を考えているホームで、暮らしを試したい。ショートステイの事業所と、入居先のホームが違うこともあります
自費のショートステイという選択肢
こうした場面で選択肢になるのが、有料老人ホームなどが空いている居室で受け入れる、介護保険を使わない自費のショートステイです。介護保険のショートステイとの違いは次のとおりです。
| 介護保険のショートステイ | 自費のショートステイ | |
|---|---|---|
| 使える方 | 要支援・要介護の認定を受けた方 | 施設が決める(認定のない方も使える場合がある) |
| 期間 | 連続30日まで(ケアプランでは認定期間のおおむね半分が目安) | 施設が決める(長い期間の相談ができる場合も) |
| 費用 | 介護サービス費の1〜3割+食費・滞在費など | 全額自己負担(施設が決めた料金) |
| 所得に応じた軽減・高額介護サービス費 | 対象 | 対象外 |
| 申し込み | ケアマネジャーを通して、ケアプランに入れる | 施設に直接申し込む |
自費のショートステイは費用が高くなる一方で、認定がなくても、日数を気にせず、入居を考えているホームそのものに泊まれるのが利点です。介護保険のショートステイと組み合わせて、足りない日を補う使い方もあります。その場合は、ケアマネジャーにも伝えておくと安心です。
なお、有料老人ホームの中には、一定の要件を満たして、介護保険のショートステイ(介護付有料老人ホームの短期利用。利用期間は30日以内)を行うところもあります。有料老人ホームのショートステイが介護保険か自費かは、ホームごとに確かめてください。
ショートステイ先を選ぶときに確かめたいこと
- 空き状況と、予約はいつから受け付けるか。急な利用に対応できるか
- 送迎の有無と範囲
- 医療的なケア(たんの吸引、インスリン、胃ろうなど)に対応できるか。夜間に看護師はいるか
- 料金に含まれるもの(食費・おむつ代・日用品・理美容)と、キャンセル料
- 持ち物と、お薬の渡し方
- 入浴の回数と方法(個浴・リフト浴・機械浴)
入居を見すえて泊まる場合は、見学のときと同じ目で、スタッフの声のかけ方や食事、日中の過ごし方を見ておくと役に立ちます。見学のポイントは老人ホームの選び方・探し方にまとめています。
東急ウェリナケアの場合
東急ウェリナケアのショートステイは、介護保険を使わない自費のサービスです(全額自己負担)。現在、旗の台で受け付けています(自由が丘・尾山台は準備中です)。
- ご利用期間:2泊3日から、最長29泊30日まで。長期の連泊もご相談ください
- ご利用いただける方:自立の方から要介護5の方まで
- 体制:看護師と介護スタッフが24時間常駐。介護・看護職員は1.75:1以上の体制です
- 送迎:ご自宅までの送迎に対応します(範囲と時間はご相談ください)
| 要支援・要介護度 | 2泊3日 | 7泊8日 | 8泊目からの1泊あたり |
|---|---|---|---|
| 自立・要支援1 | 42,435円 | 141,880円 | 19,889円 |
| 要支援2 | 47,139円 | 154,424円 | 21,457円 |
| 要介護1 | 55,782円 | 177,472円 | 24,338円 |
| 要介護2 | 58,188円 | 183,888円 | 25,140円 |
| 要介護3 | 60,741円 | 190,696円 | 25,991円 |
| 要介護4 | 63,072円 | 196,912円 | 26,768円 |
| 要介護5 | 65,589円 | 203,624円 | 27,607円 |
※ 東急ウェリナケア旗の台の料金(税込)。宿泊費・食費・管理費・介護保険報酬相当額を含みます。医療費、日用品費、理美容費などの個人的な費用は含みません。正式な料金はお問い合わせ時にご案内します。
介護保険のショートステイとは違い、日数の上限や認定の有無を気にせずご利用いただけるので、ご家族の急な入院や長めの出張、ご入居前のお試しにもお使いいただけます。泊数ごとの料金の目安と空室のお問い合わせはショートステイのページからどうぞ。

居室の一例 
共有スペースの一例


